eMAXIS バランス(4資産均等型)を6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。
その結果、調査時点（2024年7月14日）では、3.0という評価でした。
さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の1.7倍以上である約1,532万円の予想利益となりました。
- 日本・先進国・新興国に均等投資
- 特定地域への偏りを抑制
- 定期的に地域配分を調整
- 高成長が期待される市場
- 為替変動の影響を受ける
- 市場環境の変化に柔軟に対応できない
- 新興国市場の変動性や政治リスク
- 特定地域の高成長の恩恵が限定的
eMAXIS バランス(4資産均等型)での運用をおすすめの人
- 国内外の株式と債券に均等に投資することで、リスクを分散したい人
- 運用コストを抑えたい人
- 安定したリターンを期待し、長期的な視点で投資を行いたい人
- 初心者にも適したファンドを探している人
- NISA積み立て投資枠を使い分散投資したい人
これらに該当する人は、eMAXIS バランス(4資産均等型)の詳しい内容をご確認ください。
ただし、投資である以上リスクが伴うことをご理解の上、最終的にはご自身の判断でお願いいたします。
新nisaの積立投資枠対象の約230銘柄の中からおすすめ銘柄（インデックス型）10選を紹介します。 ただし、個人の状況によってもオススメ銘柄が異なることから、下記の世代別 or リスク許容度別に分けています。 20～30[…]
- 著者情報
-
植杉 【著者：植杉】 2019年FP3級取得、日本テクニカルアナリスト協会：認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得。会社員時代に数冊の株式投資に関する書籍を熟読して実践に挑んだが玉砕。その後、数年間ブランクがあったもののFXブームを機に再度投資に興味を持ち本格的に学習。その際に冒頭記載した資格を取得しチャート分析などのテクニカルを徹底的に習得。さらに2024年から始まった新NISAの制度や仕組み、銘柄について学習して投資をしながら基本知識をブログを通じて発信しています。
eMAXIS バランス(4資産均等型)の評価
当サイトでeMAXIS バランス(4資産均等型)を調査し、独自の基準で10段階で評価した結果です↓
| 総合評価＊1 | 3.0/5.0 |
総合評価は、下記の5つの調査項目の星評価を単純平均化して算出しています。
| 評価項目 | 結果 | 星評価 |
| 安定性（標準偏差）＊1 | 6.89（上位30位） | 4.5/5.0 |
| シャープレシオ＊1 | 2.35（上位111位） | 3.0/5.0 |
| 利回り（1年）＊2 | 16.23％（上位164位） | 2.0/5.0 |
| 純資産総額＊1 | 115.44億円（上位142位） | 2.5/5.0 |
| 信託報酬＊1 | 0.55％（昇順上位159位） | 2.0/5.0 |
| ウエルスアドバイザー評価＊2 | 4.0/5.0 | 4.0/5.0 |
＊1.2024年7月14日時点
＊2.2024年06月30日 時点
6つの調査項目の中で3つが低評価となったため全体的な評価を下げています。
利回りに関しては、株高により株への比率が高い投資商品の方が、パフォーマンスが高いため相対的に低評価となっています。それとeMAXISは、eMAXIS Slimシリーズと比べると信託報酬が高く設定しているため、長期運用ではコスト負担が高くなるため、運用額（純資産総額）も少なくなり、こちらも低評価となっています。ただ、株式割合が他の商品より低い分、比較的安定した利回りが期待できますので、リスクを積極的に取りたくない投資初心者にはオススメです。
eMAXIS バランス(4資産均等型)を新NISAで運用するなら下記の証券会社で購入できます↓
eMAXIS バランス(4資産均等型)とは
eMAXIS バランス（4資産均等型）は、国内外の株式および債券に均等に分散投資するインデックスファンドです。
eMAXIS バランス（4資産均等型）は、国内株式、国内債券、先進国株式（日本を除く）、先進国債券（日本を除く）の4つの資産クラスにそれぞれ25%ずつ均等に投資します。
このように分散投資することで、特定の資産クラスに依存せず、リスクを分散しながら安定したリターンを目指すことができます 。
eMAXIS バランス（4資産均等型）は、低コストで運用され、初心者から経験豊富な投資家まで幅広く利用されています。
eMAXIS バランス(4資産均等型)の基本情報
| 商品名 | eMAXIS バランス(4資産均等型) |
| 当サイト総合評価 | 3.0/5.0 |
| 運用会社 | 三菱ＵＦＪアセットマネジメント |
| 連動対象 | 合成指数 |
| 運用スタイル | インデックス型 |
| 投信設定日 | 2015年8月27日 |
| 購入手数料 | なし |
| 解約手数料 | なし |
| 決算日 | 1月26日 |
| 設定来高値 | 18,503円 （2024.7.11） |
| 設定来安値 | 9,125円 （2016.6.28） |
| 分配金 | なし |
資産構成比(商品別・地域別)
| 国際株式 | 25.0% |
| 国内株式 | 24.0% |
| 国際債券 | 24.0% |
| 国内債券 | 23.0% |
| 国際REIT | 1.0% |
| その他 | 3.0% |
| 北米 | 30.81% |
| 欧州 | 15.10% |
| 中南米 | 0.25% |
| アジア・オセアニア | 53.59% |
2024年1月26日 時点
eMAXIS バランス(4資産均等型)の基準価額チャート
下記は、eMAXIS バランス(4資産均等型)が設定されて以降のチャートです↓
チャート引用先：Investing.com
ちなみに新NISA口座でeMAXIS バランス(4資産均等型)を運用するのに短期間チャートを分析したところで意味はないので、2023年3月以降の長期チャートを表示しています。
チャートを見れると、これまでは方向感のないレンジが続いていましたが、2024年に入ってからは上昇傾向が継続しています。赤色線の21日移動平均線にタッチしながら上昇しているので急激な上昇とはなっておらず、上昇が終焉するサインも今のところ出ていないことから今後も上昇は続いていくと思われます。
eMAXIS バランス(4資産均等型)での各種シュミレーション
eMAXIS バランス(4資産均等型)は、2015年8月27日から運用を開始しました。
そこで、SBI証券で過去データを利用して条件を変えて、eMAXIS バランス(4資産均等型)を運用した場合のシュミレーションを行ってみました。
設定当時からの運用シュミレーション
SBI証券で過去データの取得可能な設定当時（2015年9月）から現在まで定額積み立て投資を行った運用シュミレーションです。
下記の運用条件で運用シュミレーションした結果
1,422,922円の含み益が確認できました！
（＊2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。）
毎月積立日：月初めの営業日（始値で取得）
毎月積立金額：3万円
運用期間：2018年4月2日～2024年8月30日（ 9年）
- 総投資額: 3,240,000円
- 現在の価値: 4,662,922円
- 利益:1,422,922円
- 投資利益率:43.92%
- 単純年利回り:4.88%
- 購入した合計口数: 267.26口
設定当時から運用した際の最大含み損額＆含み損率
上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、2016年2月12日一時的に10.12%の含み損を経験したことになります。
つまり、eMAXIS バランス(4資産均等型)で長期運用する場合、今後も同じ程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要となります。
詳細は以下になります↓
| 最大含み損率日 | 2016年02月12日 |
| 最大含み損率時の損額 | 18,216円 |
| 最大含み損率 | 10.12% |
| 最大含み損時点での総投資額 | 180,000円 |
| 最大含み損時点での評価額 | 161,784円 |
新NISA開始からの運用シュミレーション
ここでは、SBI証券の過去データを利用して新NISAが開始した2024年1月から現在（2024年8月30日時点）までの運用シュミレーションをした結果です。
下記の運用条件でシュミレーションした結果
3,134円の含み益が確認できました！
（＊2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。）
毎月積立日：月初めの営業日（始値で取得）
毎月積立金額：3万円
運用期間：2024年1月4日～2024年8月30日（約8ヶ月）
- 総投資額: 240,000円
- 現在の価値: 243,134円
- 利益: 3,134円
- 投資利益率: 1.31%
- 単純年利回り: 1.99%
- 購入した合計口数:13.94
新NISA開始から運用した際の最大含み損額＆含み損率
上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、一時的に4.40%の含み損を経験したことになります。
その理由は、2024年8月05日に起こった日経平均株価の歴史的な急落によるパニック売りが影響しています。
長期間での運用に加え、短期的でも運用開始のタイミングによって、今後もeMAXIS バランス(4資産均等型)で長期運用する場合、この程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要です。
詳細は以下になります↓
| 最大含み損率日 | 2024年08月05日 |
| 最大含み損率時の損額 | 10,565円 |
| 最大含み損率 | 4.40% |
| 最大含み損時点での総投資額 | 240,000円 |
| 最大含み損時点での評価額 | 229,435円 |
eMAXIS バランス(4資産均等型)の利回り
直近1年では16.23％とこのタイプの商品としては高利回りとなっています。
上記のeMAXIS バランス(4資産均等型)のチャートを見ると、2024年に入ってから方向感がなかったレンジ相場を上抜けしたことで上昇が継続し、直近の利回り高い傾向にあります。
これには、2024年に入ってから日本株全体が上昇したことが寄与しています。
ただし、今後は日本株高も落ち着いてくると思いますので、長期で運用するなら3年と5年の利回りである9％前後に落ち着く可能性が高いと思います。
| 期間 | 1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
| 利回り | 2.77％ | 13.12％ | 16.23％ | 9.91％ | 9.98％ | 81.35％ |
＊2024年6月30日 時点
そこで、20年後の利益想定として、3年と5年の利回りの低い方の9.91%を採用してシュミレーションした結果を掲載します。
eMAXIS バランス(4資産均等型)の20年後をシミュレーション
下記の条件でここ5年間の直近利回り（年率）9.91%と、その半分の4.955%の2つのパターンをシュミレーションしてみました。
- 毎月積立額：3万円
- 積立運用期間：20年
| 毎月の積立金額 | 3万円 |
| 想定利回り（年率） | 9.91% |
| 積立期間 | 20年 |
| 20年間の元本 | 720万円 |
| 20年利益 | 1,532万円 |
チャート引用先：金融庁つみたてシュミレーター
恐らく現実的な運用利益に近いものと思われますが、途中パフォーマンスが半分（4.955%）に低下すると想定してシュミレーションした結果が下記になります↓
| 毎月の積立金額 | 3万円 |
| 想定利回り（年率） | 4.955% |
| 積立期間 | 20年 |
| 20年間の元本 | 720万円 |
| 20年利益 | 507万円 |
現実的には、前者（利回り：9.91%）のシュミレーションに近くなると予想しますが、最悪半分の（利回り：4.955%）であっても元本720万円の半分以上である507万円の利益が予想されます。ただ、この数字だと老後資金としては、やや不満があると思うので、老後2,000万円以上の資産を目指すのであれば、eMAXIS バランス(4資産均等型)の積立額を減らし、その分を別の高利回りが期待できる商品で運用した方が良いかと思います。
eMAXIS バランス(4資産均等型)を買える証券会社
新NISA口座でeMAXIS バランス(4資産均等型)を買う際におすすめの証券会社は、下記の「楽天証券」と「SBI証券」です。
| 証券会社名 | 楽天証券 | SBI証券 |
| NISA成長投資枠 | 〇 | 〇 |
| NISAつみたて投資枠 | 〇 | 〇 |
| 最低積立金額 | 100円（1円単位）～ | 100円（1円単位）～ |
| 公式サイト |  |
|
eMAXIS バランス(4資産均等型)の質問＆疑問5選
4資産均等がダメな理由は？
4資産均等がダメな理由は、資産配分が均等であるためにリスクとリターンのバランスが最適化されない点です。
eMAXIS Slim 4資産の信託報酬はいくらですか？
eMAXIS Slimバランス（4資産均等型）の信託報酬は、年率0.55%（税込）です。
eMAXIS Slimバランス（4資産均等型）の利回りは？
eMAXIS Slimバランス（4資産均等型）の直近1年間の利回りは約21.00%です。さらに、3年間の平均利回りは約9.37%、5年間の平均利回りは約8.94%です。
eMAXISとeMAXIS Slimのどちらがいいですか？
eMAXIS Slimの方がeMAXISよりも優れています。なぜなら、eMAXIS Slimは信託報酬が低く設定されており、運用コストを抑えることができるため期的なリターンを最大化しやすいからです。
eMAXIS バランス(4資産均等型)はインデックスファンドですか？
eMAXIS バランス（4資産均等型）はインデックスファンドです。
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