ひふみプラスを6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。
その結果、調査時点(2024年7月14日)では、2.9という評価でした。
さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の倍以上の約757万円の予想利益となりました。
- 市場平均を上回るリターンを目指す
- 市場環境に応じて機動的に資産配分を変更
- 成長性の高い小型株にも投資
- 企業の本質的な価値に着目した運用
- 情報提供が充実
- 日本株中心だが海外株式にも投資
- 年1.078%(税込)と比較的高コスト
- パフォーマンスが安定しない
- 特定の運用者のスキルに依存
- グローバル分散が限定的
- 解約制限や解約時の信託財産留保額がある
ひふみプラスでの運用をおすすめの人
- 成長が期待できる企業や新興企業に積極的に投資したい人
- 運用元の独自の調査と分析を基にしたアクティブ運用をしたい人
- 国内株式を中心に一定割合で海外株式も組み入れたい人
- 運用コストを抑えたい人
- 長期的な資産形成を目指す人
- NISA積み立て投資枠を使い分散投資したい人
- 老後の資金を作りたい人
これらに該当する人は、ひふみプラスの詳しい内容をご確認ください。
ただし、投資である以上リスクが伴うことをご理解の上、最終的にはご自身の判断でお願いいたします。
新nisaの積立投資枠対象の約230銘柄の中からおすすめ銘柄(インデックス型)10選を紹介します。 ただし、個人の状況によってもオススメ銘柄が異なることから、下記の世代別 or リスク許容度別に分けています。 20~30[…]
- 著者情報
-
【著者:植杉】 2019年FP3級取得、日本テクニカルアナリスト協会:認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得。会社員時代に数冊の株式投資に関する書籍を熟読して実践に挑んだが玉砕。その後、数年間ブランクがあったもののFXブームを機に再度投資に興味を持ち本格的に学習。その際に冒頭記載した資格を取得しチャート分析などのテクニカルを徹底的に習得。さらに2024年から始まった新NISAの制度や仕組み、銘柄について学習して投資をしながら基本知識をブログを通じて発信しています。
ひふみプラスの評価
当サイトでひふみプラスを調査し、独自の基準で10段階で評価した結果です↓
総合評価*1 | 2.8/5.0 |
総合評価は、下記の5つの調査項目の星評価を単純平均化して算出しています。
評価項目 | 結果 | 星評価 |
安定性(標準偏差)*1 | 11.67(上位169位) | 2.0/5.0 |
シャープレシオ*1 | 1.80(上位165位) | 2.0/5.0 |
利回り(1年)*2 | 21.05%(上位136位) | 2.5/5.0 |
純資産総額*1 | 6065.50億円(上位9位) | 5.0/5.0 |
信託報酬*1 | 1.078%(昇順上位213位) | 1.0/5.0 |
ウエルスアドバイザー評価*2 | 4.0/5.0 | 4.0/5.0 |
*1.2024年7月11日時点
*2.2024年06月30日 時点
調査項目のなかでは、安定性(標準偏差)とシャープレシオ、信託報酬が低評価であることから全体評価の足を引っ張った形です。このうち安定性(標準偏差)とシャープレシオ評価が低いということは、基準価格の上下の差が激しい(リスクが高いい)わりにリターンが少ない特徴がある商品ということです。
さらに、他のインデックス型商品に比べるとコストとなる信託報酬も高いので投資効率が悪いといった感じがします。ただ、ひふみファンドが選んだ今後成長が期待できる銘柄なので、長期的に安定したパフォーマンスを期待したい投資家にとってはオススメです。
ひふみプラスを新NISAで運用するなら下記の証券会社で購入できます↓
ひふみプラスとは
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用するアクティブ型の投資信託です。
このファンドは、日本国内外の企業に投資して中長期的な成長を目指しています。特に成長が期待できる企業や新興企業に対して積極的に投資することで、高いリターンを追求しています。
国内株式を中心に投資しますが、一定の割合で海外株式も組み入れており、分散投資効果を高めています。また、インデックス型と比べると運用先調査などに費用が掛かるため信託報酬が比較的高く、長期的な運用ではコスト負担が大きくなります。
運用元では、自分ともって今後しっかりとした成長が見込める銘柄に絞っており、銘柄選びの分析に手間や時間を掛けなくない投資信託の初心者から経験豊富な方まで幅広い層におすすめです。
ひふみプラスの基本情報
商品名 | ひふみプラス |
当サイト総合評価 | 2.8/5.0 |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
連動対象 | なし |
運用スタイル | アクティブ型 |
投信設定日 | 2012年5月28日 |
購入手数料 | なし |
解約手数料 | なし |
決算日 | 9月30日 |
設定来高値 | 64,361円 (2024.7.11) |
設定来安値 | 9,758円 (2012.6.4) |
分配金 | なし |
資産構成比(商品別・地域別)
国際株式 | 6.0% |
国内株式 | 89.0% |
その他 | 5.0% |
北米 | 4.50% |
欧州 | 0.51% |
アジア・オセアニア | 94.67% |
2023年10月2日 時点
ひふみプラスの基準価額チャート
下記は、ひふみプラスが設定されて以降のチャートです↓
チャート引用先:Investing.com
チャートを見れると、これまでは3回方向感のないレンジが続いていましたが、2024年1月から上昇し2024年3月22日をピークに一服しています。日経平均株価と連動しているような動きとなっています。この影響で直近1年間の利率は25%を超える高パフォーマンスとなっています。ただし、チャートとからは上昇の勢いが止まったようにも見えます。赤色線の21日移動平均線と黄色線の75日移動平均線の角度も水平になっていることから、今後は短期的に方向感がないレンジ相場となりそうです。
ひふみプラスでの各種シュミレーション
ひふみプラスは、2012年5月28日から運用を開始しました。
そこで、SBI証券で過去データを利用して条件を変えて、ひふみプラスを運用した場合のシュミレーションを行ってみました。
設定当時からの運用シュミレーション
SBI証券で過去データの取得可能な設定当時(2012年6月)から現在まで定額積み立て投資を行った運用シュミレーションです。
下記の運用条件で運用シュミレーションした結果
4,616,433円の含み益が確認できました!
(*2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。)
毎月積立日:月初めの営業日(始値で取得)
毎月積立金額:3万円
運用期間:2012年6月1日~2024年8月30日( 12年3ヶ月)
- 総投資額:4,410,000円
- 現在の価値:9,026,433円
- 利益:4,616,433円
- 投資利益率:104.68%
- 単純年利回り:8.54%
- 購入した合計口数:152.33口
設定当時から運用した際の最大含み損額&含み損率
上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、2012年6月4日一時的に1.80%の含み損を経験したことになります。
つまり、ひふみプラスで長期運用する場合、今後も同じ程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要となります。
詳細は以下になります↓
最大含み損率日 | 2012年06月04日 |
最大含み損率時の損額 | 540円 |
最大含み損率 | 1.80% |
最大含み損時点での総投資額 | 30,000円 |
最大含み損時点での評価額 | 29,460円 |
新NISA開始からの運用シュミレーション
ここでは、SBI証券の過去データを利用して新NISAが開始した2024年1月から現在(2024年8月30日時点)までの運用シュミレーションをした結果です。
下記の運用条件でシュミレーションした結果
931円の含み損が確認できました!
(*2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。)
毎月積立日:月初めの営業日(始値で取得)
毎月積立金額:3万円
運用期間:2024年1月4日~2024年8月30日(約8ヶ月)
- 総投資額: 240,000円
- 現在の価値:239,069円
- 利益:-931円
- 投資利益率:-0.39%
- 単純年利回り:-0.59%
- 購入した合計口数:4.03口
新NISA開始から運用した際の最大含み損額&含み損率
上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、一時的に18.02%の含み損を経験したことになります。
その理由は、2024年8月05日に起こった日経平均株価の歴史的な急落によるパニック売りが影響しています。
長期間での運用に加え、短期的でも運用開始のタイミングによって、今後もひふみプラスで長期運用する場合、この程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要です。
詳細は以下になります↓
最大含み損率日 | 2024年08月05日 |
最大含み損率時の損額 | 43,259円 |
最大含み損率 | 18.02% |
最大含み損時点での総投資額 | 240,000円 |
最大含み損時点での評価額 | 196,741円 |
ひふみプラスの利回り
直近1年では21.05%と高い利回りとなっています。
上記のひふみプラスのチャートを見ると、ここ1年はレンジをブレイクしたあと上昇が継続していることから直近の利回り高い傾向にあります。
これには、米国を中心とした世界的な株高とインフレ、円安により国内企業の業績が上振れした影響と思われます。
ただし、今後も高パフォーマンスが継続するのは難しいと思うので、長期で運用するなら3年と5年の利回りである7~11%に今後は収斂する可能性が高いと思います。
期間 | 1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
利回り | 1.73% | 16.82% | 21.05% | 6.53% | 11.08% | 524.02% |
*2024年6月30日 時点
そこで、20年後の利益想定として、3年と5年の利回りの低い方の6.53%を採用してシュミレーションした結果を掲載します。
ひふみプラスの20年後をシミュレーション
下記の条件で直近3年間の利回り(年率)6.53%と、その半分の3.265%の2つのパターンをシュミレーションしてみました。
- 毎月積立額:3万円
- 積立運用期間:20年
毎月の積立金額 | 3万円 |
想定利回り(年率) | 6.53% |
積立期間 | 20年 |
20年間の元本 | 720万円 |
20年利益 | 757万円 |
チャート引用先:金融庁つみたてシュミレーター
もちろん、これは理想値であって途中パフォーマンスの低下を考慮し、利回りを半分(3.265%)としてシュミレーションした結果が下記になります↓
毎月の積立金額 | 3万円 |
想定利回り(年率) | 3.265% |
積立期間 | 20年 |
20年間の元本 | 720万円 |
20年利益 | 294万円 |
現実的には、前者から後者のシュミレーション予想が濃厚だと思います。運用資金の大半が日本市場によることから海外株式への運用商品に比べると、現時点では見劣りしますが長期的には安定した運用が期待できそうです。
ひふみプラスを買える証券会社
新NISA口座でひふみプラスを買う際におすすめの証券会社は、「楽天証券」と「SBI証券」です。
ネット証券の多くは、投資信託を保有するとポイントが付与などのサービスを行っています。なお、保有する投資信託商品によって付与されるポイントには差があります。
ただ、両証券会社とも「ひふみプラス」を保有してもポイントが付与されません。
証券会社名 | 楽天証券 | SBI証券 |
NISA成長投資枠 | 〇 | 〇 |
NISAつみたて投資枠 | 〇 | 〇 |
最低積立金額 | 100円(1円単位)~ | 100円(1円単位)~ |
ポイント付与率(年率) | なし | なし |
公式サイト |
ひふみプラスの質問&疑問5選
ひふみプラスはなぜ人気があるのですか?
ひふみプラスが人気の理由は、優れた運用実績、柔軟な投資方針、そして投資家に対する充実したサポート体制が挙げられます。さらに市場環境に応じてポートフォリオを柔軟に調整するためリスク管理が徹底されおり、この柔軟な運用方針が投資家から支持されています。
ひふみプラスは解約すべきですか?
ひふみプラスを解約すべきかどうかは、投資家の投資目標やリスク許容度に依存します。
投資する前に投資期間や目標金額を設定しておけば、それらの目標が達成されたタイミングや市場リスクに耐えられない場合に解約を検討しても良いと思います。
ひふみプラスの配当金はいくらですか?
ひふみプラスの配当金は現在、支払われていません。その理由は、分配金を出さず、利益をすべて再投資することで資産の成長を図る運用方針をとっているからです。
ひふみぷらすの運用管理費はいくらですか?
ひふみぷらすの運用管理費は、1.078%(税込)です。この費用は、ファンドの運用や管理、保管、監査などのコストをカバーするために必要な費用です。
ひふみプラスの利率は?
ひふみプラスでは、分配金を出しておらず利率(利息)はありまぜん。一方、利回りは、直近1年で25.70%、3年で7.14%、5年で11.16%となっています。
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