ニッセイ日経225インデックスファンドの評価【利回り&20年後シュミレーション】

ニッセイ日経225インデックスファンドを6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。

その結果、調査時点(2024年7月14日)では、2.8という高評価でした。

さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の3倍以上である約2,717万円の予想利益となりました。

メリット
  • 信託報酬が年0.275%(税込)と比較的高い
  • 個別銘柄選択不要
  • 運用方針が明確
  • 国内株式のみのため為替リスクなし
  • 大手優良企業中心の投資
デメリット
  • 特定業種に偏りがある
  • グローバル分散投資ができない
  • 日本経済の停滞時にパフォーマンスが悪化
  • 中小型株への投資機会が限定的
  • 株価の高い銘柄の影響が大きい

ニッセイ日経225インデックスファンドでの運用をおすすめの人

  • 日本経済全体の成長を享受したい人
  • 個別銘柄の選定をしたくない人
  • 運用コストを抑えたい人
  • 長期的な資産形成を目指す人
  • NISA積み立て投資枠を使い分散投資したい人
  • 老後の資金を作りたい人

これらに該当する人は、ニッセイ日経225インデックスファンドの詳しい内容をご確認ください。

ただし、投資である以上リスクが伴うことをご理解の上、最終的にはご自身の判断でお願いいたします。

*このページにはPRを含みます。

著者情報
 
植杉
【著者:植杉】 2019年FP3級取得、日本テクニカルアナリスト協会:認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得。会社員時代に数冊の株式投資に関する書籍を熟読して実践に挑んだが玉砕。その後、数年間ブランクがあったもののFXブームを機に再度投資に興味を持ち本格的に学習。その際に冒頭記載した資格を取得しチャート分析などのテクニカルを徹底的に習得。さらに2024年から始まった新NISAの制度や仕組み、銘柄について学習して投資をしながら基本知識をブログを通じて発信しています。
 

ニッセイ日経225インデックスファンドの評価

当サイトでニッセイ日経225インデックスファンドを調査し、独自の基準で10段階で評価した結果です↓

総合評価*1 2.8/5.0

総合評価は、下記の5つの調査項目の星評価を単純平均化して算出しています。

評価項目 結果 星評価
安定性(標準偏差)*1 15.99(上位216位) 1.0/5.0
シャープレシオ*1 1.3(上位191位) 1.5/5.0
利回り(1年)*2 21.08%(上位133位) 2.5/5.0
純資産総額*1 3015.74億円(上位15位) 5.0/5.0
信託報酬*1 0.275%(昇順上位109位) 3.0/5.0
ウエルスアドバイザー評価*2 4.0/5.0 4.0/5.0

レーティング評価基準はコチラへ

*1.2024年7月11日時点
*2.2024年06月30日 時点

著者コメント

調査項目のうち安定性(標準偏差)とシャープレシオの項目評価が低く、全体評価を下げています。この2つの評価が低いということは、基準価格の上下の差が激しい(リスク)わりにリターンが少ない特徴がある商品ということです。

しかし、日本市場の影響を強く受けるため積極的にリスクを受け入れられる方や運営途中でマイナスになったとしても時間的にリカバリー可能な若い世代の方におすすめです。

ニッセイ日経225インデックスファンドを新NISAで運用するなら下記の証券会社で購入できます↓

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ニッセイ日経225インデックスファンドとは

ニッセイ日経225インデックスファンドとは、ニッセイアセットマネジメントが提供する投資信託で、日経平均株価(日経225)に連動することを目指しています。

このファンドは、日本の主要企業225社に分散投資を行い日本株式市場のパフォーマンスを反映するように設計されています。

信託報酬はインデックスファンドの中ではやや高く設定されていますが、長期的な資産形成に適しており、個別銘柄の選定が不要で手軽に日本経済全体に投資できる点が特徴です​。

ニッセイ日経225インデックスファンドの基本情報

商品名 ニッセイ日経225インデックスファンド
当サイト総合評価 2.8/5.0
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
連動対象 日経225
運用スタイル インデックス型
投信設定日 2004年1月28日
購入手数料 なし
解約手数料 なし
決算日 2月15日
設定来高値 52,032円 (2024.7.11)
設定来安値 6,798円 (2009.3.10)
分配金 なし

資産構成比(商品別・地域別)

ニッセイ日経225インデックスファンド資産構成比(商品別・地域別)

国内株式 98.0%
その他 2.0%
アジア・オセアニア 100.00%

2024年2月15日 時点

ニッセイ日経225インデックスファンドの基準価額チャート

下記は、ニッセイ日経225インデックスファンドの過去の表示が可能な2010年以降のチャートです↓

ニッセイ日経225インデックスファンドのチャート
チャート引用先:Investing.com

著者コメント

チャートを見れると、これまでは方向感のないレンジが3回続いていましたが、2023年5月から上昇して以来上昇傾向が継続しています。現在の価格は、赤色線の21日移動平均線と黄色線の75日移動平均線にサポートされた押し目の状態となっています。今後は、これら2つにサポートされ2024年3月21日に付けた最高値を目指す動きが期待されます。

逆に2つのサポートを下抜けするようなら一時的な下落もしくは、レンジ相場となりそうです。

ニッセイ日経225インデックスファンドでの各種シュミレーション

ニッセイ日経225インデックスファンドは、2004年1月28日から運用を開始しました。

そこで、Investing.comで過去データを利用して条件を変えて「ニッセイ日経225インデックスファンド」を運用した場合のシュミレーションを行ってみました。

設定当時からの運用シュミレーション

ここでは、Investing.comで過去データの取得可能な2018年8月から現在まで定額で積み立て投資を行った運用シュミレーションです。

下記の運用条件で運用シュミレーションした結果

15,397,289円の含み益が確認できました!
(*2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。)

運用開始基準価格:9,929円
毎月積立日:月初めの営業日(始値で取得)
毎月積立金額:3万円
運用期間:2004年2月2日~2024年8月30日(約 20年7ヶ月)
  • 総投資額: 7,410,000円
  • 現在の価値: 22,807,289円
  • 利益: 15,397,289円
  • 投資利益率: 207.79%
  • 単純年利回り: 10.13%
  • 購入した合計口数: 478.34口

設定当時から運用した際の最大含み損額&含み損率

上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、2009年3月10日一時的に投資金に対して44.36%の含み損を経験していました。

この日は、東京株式市場で日経平均株価がバブル崩壊後の最安値となる7,054円98銭を付けた歴史的ば最安値でした。

つまり、ニッセイ日経225インデックスファンドで長期運用する場合、今後も同じ程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要となります。

詳細は以下になります↓

最大含み損日 2009年03月10日
最大含み損額 825,125円
最大含み損率 44.36%
最大含み損時点での総投資額 1,860,000 円
最大含み損時点での評価額 1,034,875円

新NISA開始からの運用シュミレーション

ここでは、Investing.comの過去データを利用して新NISAが開始した2024年1月から現在までの運用シュミレーションをした結果です。

下記の運用条件でシュミレーションした結果

6,570円の含み益が確認できました!
(*2024年8月30日時点、信託報酬は加味していません。)

運用開始基準価格:40,715円
毎月積立日:月初めの営業日(始値で取得)
毎月積立金額:3万円
運用期間:2024年1月4日~2024年8月30日(約8ヶ月)
  • 総投資額: 240,000円
  • 現在の価値: 3246,570円
  • 利益: 6,570円
  • 投資利益率: 2.74%
  • 単純年利回り:0.13%
  • 購入した合計口数: 5.17口

新NISA開始から運用した際の最大含み損額&含み損率

上記と同じ運用条件で運用期間中の最大含み損額や投資金額に対する含み損率を計算した結果、一時的に16.38%の含み損を経験していました。

その理由は、2024年8月05日に起こった日経平均株価の歴史的な急落によるパニック売りが影響しています。

上記の長期的での運用に加え、短期的でも運用開始のタイミングによって今後もニッセイ日経225インデックスファンドで長期運用する場合、この程度の含み損が一時的に発生する可能性があることを覚悟して投資することが重要となります。

詳細は以下になります↓

最大含み損日 2024年08月05日
最大含み損額 39,315 円
最大含み損率 16.38%
最大含み損時点での総投資額 240,000円
最大含み損時点での評価額 200,685円

ニッセイ日経225インデックスファンドの利回り

直近1年では21.08%と国内株式メインの商品の割には比較的高い利回りとなっています。

その理由は、上記のニッセイ日経225インデックスファンドのチャートでも確認できるように2023年5月から続いている上昇の波に上手く乗ったことが影響しています。

これには、米国を中心とした世界的な株高とインフレ、円安により割安感から海外投資家からの資金が流れたことが影響していると思われます。

ただし、今後は上記のインフレや円安が落ち着いてくると徐々にパフォーマンスも落ちてくるかと思います、長期で運用するなら3年と5年の間となる利回りに収斂する可能性が高いと思います。

期間 1ヵ月 6ヵ月 1年 3年 5年 設定来
利回り 2.91% 19.15% 21.08% 13.08% 15.09% 387.73%

*2024年6月30日 時点

そこで、20年後の利益想定として、3年と5年の利回りの低い方の13.08%を採用してシュミレーションした結果を掲載します。

ニッセイ日経225インデックスファンドの20年後をシミュレーション

下記の条件でここ3年間の直近利回り(年率)13.08%と、その半分の6.54%の2つのパターンをシュミレーションしてみました。なお、利益には手数料である信託報酬を加味しておりません。

  • 毎月積立額:3万円
  • 積立運用期間:20年
毎月の積立金額 3万円
想定利回り(年率) 13.08%
積立期間 20年
20年間の元本 720万円
20年利益 2,717万円

ニッセイ日経225インデックスファンドの20年後運用シュミレーション1
チャート引用先:金融庁つみたてシュミレーター

もちろん、これは理想値であって途中パフォーマンスの低下を考慮し、利回りを半分(6.54%)としてシュミレーションした結果が下記になります↓

毎月の積立金額 3万円
想定利回り(年率) 6.54%
積立期間 20年
20年間の元本 720万円
20年利益 758万円

ニッセイ日経225インデックスファンドの20年後運用シュミレーション2

著者コメント

現実的には、前者と後者のシュミレーション内の予想利益が現実的に近いと思います。後者の予想利益であれば老後資金としては、少し少ないように思われますので、もう少し増やしたい方は、よりリスクが大きい外国株の比率が多い商品で運用するなどの工夫が必要となります。

あくまで過去3年の利回りを元にシュミレーションした結果であり、20年後の利益を保証するわけではありません!過去の傾向をいくら分析したところで、将来の相場の値動きを完璧に予測することは不可能ですので、あくまで参考程度にしてください。

ニッセイ日経225インデックスファンドを買える証券会社

新NISA口座でニッセイ日経225インデックスファンドを買う際におすすめの証券会社は、「楽天証券」と「SBI証券」です。

ネット証券の多くは、投資信託を保有するとポイントが付与などのサービスを行っています。なお、保有する投資信託商品によって付与されるポイントには差があります。

SBI証券でニッセイ日経225インデックスファンドを保有すると、年率0.05%のポイントが付与されます。

*楽天証券は以前は定期的なポイント還元サービスがあったようですが、現在は行っていません。

証券会社名 楽天証券 SBI証券
NISA成長投資枠
NISAつみたて投資枠
最低積立金額 100円(1円単位)~ 100円(1円単位)~
ポイント付与率(年率) なし 0.05%
公式サイト

ニッセイ日経225インデックスファンドの質問&疑問5選

ニッセイ225インデックスファンドの配当金はいくらですか?

ニッセイ日経225インデックスファンドは配当金を支払っていません。利益は再投資されるため複利効果による資産の成長を期待できます

ニッセイ225インデックスファンドの信託報酬はいくらですか?

ニッセイ日経225インデックスファンドの信託報酬は年率0.275%です。

日経225と日経300の違いは何ですか?

日経225と日経300の違いは、構成銘柄と目的にあります。

日経225は、日本の主要企業225社を対象とした株価指数で、日本の大企業の動向を示します。一方で日経300は、これに加えて中堅企業も含む300社の株価指数で、より広範な日本企業の動向を反映します。

日経225と500の違いは何ですか?

日経225と日経500の違いは、構成銘柄の数と選定基準です。日経225は主要企業225社を対象にしており、大企業の動向を示します。一方、日経500は500銘柄を対象にしており、より広範な市場動向を反映します。

日経225の過去最高額はいくらですか?

日経平均株価が最高になったのは2024年3月22日で、4万0888円を付けました。

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新nisaの積立投資枠対象の約230銘柄の中からおすすめ銘柄(インデックス型)10選を紹介します。 ただし、個人の状況によってもオススメ銘柄が異なることから、下記の世代別 or リスク許容度別に分けています。 20~30代  or リスク許容度が高い人 40~50代  or リスク許容度が中程度の人 60代以上  or リスク許容度が低い人 *このページにはPRを含みます。 目次 1 新nisa「 […]

eMAXIS バランス(4資産均等型)の評価や20年後の運用シュミレーション

eMAXIS バランス(4資産均等型)を6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。 その結果、調査時点(2024年7月14日)では、3.0という評価でした。 さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の1.7倍以上である約1,532万円の予想利益となりました。 メリット 日本・先進国・新興国に均等投資 […]

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価や20年後の運用シュミレーション

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。 その結果、調査時点(2024年7月14日)では、4.2という高評価でした。 さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の11.6倍以上である約8,373万円の予想利益となりました。 メリット 信託報酬が年0.05 […]

eMAXISSlim国内株式(TOPIX)の評価や利回り&20年シュミレーション

こちらでは、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)を6項目にわたって調査した結果を当サイト独自の基準で10段階でレーティングしました。 その結果、調査時点(2024年7月14日)では、3.8という高評価の結果でした。 さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の4倍以上である約3,901万円の予想利益となりました。 メリット 信託報 […]

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)の質問&疑問5選

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)を6項目にわたって評価し、当サイト独自の基準を元に10段階でレーティングしました。 その結果、調査時点(2024年7月14日)では、4.0という高評価でした。 さらに直近3年間と5年間の利回りの低い方で、20年間毎月3万円の積み立てで運用した結果、元本720万円の16倍以上である約1億1,982万円の予想利益となりました。 メリット 大型株から小 […]