FXインジケーター

ZigZagの設定を変えると押し安値・戻り高値の見方も変わる

ZigZagの設定変更で押し安値・戻り高値の見方も変わる

ZigZagは押し安値・戻り高値を見るのにも使えるインジケーターで、ダウの波形認識が楽になります。

設定で数値を変更すると、ZigZagの形に違いが出るので、波形認識を大きくするか小さくするかを調節できます。

大きな波形認識:トレンド転換が遅れる場合がある
小さな波形認識:トレンド転換が早くなる場合がある

こうした違いが生まれますが、注意すべきは自分一人だけがトレンド転換だと認識しても意味が無いことですw

「まだ誰も気付いてないトレンド転換を見つけちゃった…グフフ」では無意味です。
大口やその他大勢のトレーダーが追従しなければ、トレンドにはなりませんので。

まずはチャートでZigZagの設定による波形の違いを見てみましょう。
以下はユーロドル1時間足チャートです。

上:ZigZagのデフォルト設定(12・5・3)
下:波を細かく拾うように変更(4・5・2)

ZigZagの設定数値を変えたチャートの比較

2つを比べてみると、違いがよく分かります。
下の方が明らかに細かい波形を描いているので、ジグザグ感が強いですねw

基本的には波形の大きさによって、押し安値・戻り高値を判断基準とするトレンド転換の時期が異なります。

 

普通に考えれば…
細かく波形認識した方が、トレンド転換を素早く捉える事ができますよね。

しかし例外もあります。
先ほどのユーロドルのチャート画像に、トレンドによる色分けをしたのが以下の画像です。

上:ZigZagのデフォルト設定(12・5・3)
下:細かい波形を拾うように設定(4・5・2)

ZigZagの設定数値を変えたユーロドルチャートでのトレンド転換点

2つを比べても、トレンド転換点は同じです。

チャート左側の押し安値の位置(白い三角形)は、ZigZagの設定によって微妙に違いが出ました。

しかし明確に押し安値を抜けたと判断できる場所が同じなので、結局はトレンド転換点も同じになってしまったケースです。

トレンド崩壊の定義押し安値をどれぐらい下抜けたらトレンド崩壊と判断するかは人それぞれですが、実体で抜けるのは最低限の条件です。

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ZigZagの設定によってトレンド転換点が変わるケース

ZigZagの設定によってトレンド転換点も変わるケースを紹介します。
通常はこっちのパターンが多いです。

ドル円1時間足のチャートですが、分かりやすく違いが出ています。

ZigZagの設定数値を変えたドル円チャートでのトレンド転換点

上のデフォルト設定のチャートでは、戻り高値(白い三角形)を上抜けたものの、上昇トレンドに転換とはならずに下降トレンドが確定しています。
天井圏でのレンジになっているので、一般的に見てもトレンドは出ていない状態ですね。

下の細かい波形設定のチャートでは、トレンド見極め期に入った後、上昇トレンドに転換。
買い目線のトレード期間がしっかりと存在しています。

ただしチャート後半部分では、波形が細かい為に、戻り高値が更新されてトレンドが長続きしていません。

2つのチャートを比較すると、最初の戻り高値(白い三角形)の位置が大きく違うので、それに伴ってトレンド転換の場所にズレが生じています。

波形認識が細ければ、押し安値・戻り高値の位置が近くなるので、更新されやすくなります。
つまり、トレンドが長続きしない傾向が強いという訳です。

しかしトレンド転換点を早く察知できるという特徴もあります。

この特徴を理解して、波形認識することが大切です。

◆大きな波形認識
押し安値・戻り高値の距離が遠くなりやすいので、トレンド転換が遅れる傾向が強い。
逆に言えば、トレンドが持続しやすいという特徴がある。

◆小さな波形認識
押し安値・戻り高値の距離が近くなりやすいので、トレンド転換が早い傾向が強い。
逆に言えば、トレンドが持続しにくく転換しやすいという特徴がある。

ZigZagによるお勧めの波形認識方法

波形認識の大きさによって相反する特徴がありますが、状況に応じて使い分ければ上手にトレンド転換点を捉えることができます。

チャートにポイントを記載したのでご覧下さい。
押し安値・戻り高値をベースにしたお勧めの波形認識方法

・より早くトレンド転換を捉えるために細かく波形を見る場面
・より長くトレンドが継続する為に大きく波形を見る場面

こうした使い分けをすることで、トレンドに沿ったトレードチャンスをある程度担保できます。

ただし最初は、ZigZagの大きな波形認識(デフォルト設定)で押し安値・戻り高値を確認して、トレンド認識するのがお勧めです。

基礎ができた上で、もっとトレードチャンスが欲しい!という段階になった時に、上記の画像のように必要に応じて波形認識の大きさを変えましょう。

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