今回は過去チャートを使って最も簡単にトレード手法を検証する方法を紹介します。

過去検証するには、主に下記の方法がありますが、MT4で過去検証が無料できる方法をメインに解説します。

1. デモ口座
2. MT4過去検証ツール
3. MT4
4. TradingView

目先の値動きに左右されず自信を持ってトレードするためにも過去検証は大切なので、ぜひこのページで検証方法をマスターして下さい。

トレード手法を過去検証する方法

過去チャートを使って練習や検証する方法は主に4つあります。

1.デモ口座

あくまで仮想の資金でリアルタイムのトレードをするだけです。
つまり、1日分を検証するのに1日掛かってしまうのがネックです。

2.MT4過去検証ツール

過去チャートがリアルタイムのように動き、売り・買いボタンと決済ボタンがあるので、最も実践的な練習・検証ができます。
有料も無料もあるので、必要に応じて練習ソフト使うのはありです。

ただし「もっと実践的にマルチタイムフレーム分析をしながらトレード練習がしたい！」と言う場合には、以下の記事で紹介している練習ソフトが最適です。

逆指値や指値での注文もできるので、効率的に実践さながらのトレード練習ができます。
短期間でスキルアップすれば、ソフト代以上のリターンなんて直ぐに返ってきますよ。

3.MT4

今回紹介する「ステップバイステップ」を使えば、最も簡単に過去チャートを使った練習・検証ができます。
売り買いボタン等はありませんが、すぐに使える機能なので覚えて損はありません。
尚、自動スクロール機能がついた「ストラテジーテスター」を使った練習方法は以下の記事を参考にして下さい。

2019.01.23

簡易的にストラテジーテスターを使ったインジケーターの検証方法

今回はMT4のストラテジーテスターを使ってインジケーターを検証する方法を紹介します。 ストラテジーテスターには、チャートの自動スクロール機能があるのが特徴です。 EA(自動売買ソフト)のバックテストに使...

4.TradingView

そしてTradingViewでもリプレイ機能を使った過去検証が可能です。
無料プランでは日足以上という制約はありますが、TradingViewならではの高機能な検証ができるのでこちらもお勧めです。

2020.03.04

TradingViewのリプレイモードは動くチャートで過去検証ができる優れもの

TradingViewで「バーのリプレイ機能」を使うと、リアルタイムのようにローソク足が動く過去チャートを用いて過去検証ができます。 動くチャートで過去検証を行うには、有料ソフトやMT4のストラテジーテスター...

ステップ・バイ・ステップを使って過去チャートを検証する

ステップ・バイ・ステップ機能を使えば、過去チャートのローソク足を1本単位で進められます。

表示された過去チャートをただ見るだけとは違い、動いていくチャートを見ながら売買のシミュレーションができるんです。

ステップ・バイ・ステップの使い方は簡単。
「F12」キーを押すだけです。

キーボードの「F12」を押すと、ローソク足が1本進みます。
適当な所までチャートを戻してF12をポチポチ押せば、リアルタイム風にトレード検証ができます。

F12キーを押す以外に、ツールバーに表示させることもできます。

注意が必要なのは、どのツールバー上で右クリックするのか？によってカスタマイズで表示される項目が変わる点です。

試しに水平線ボタンの上で右クリック→カスタマイズを選択してみて下さい。
上記の画像とは異なる項目が表示されますよね。

ステップバイステップを表示させるには、所定のツールバー（上記の画像参照）での右クリックが必要です。

ツールバーにステップバイステップを追加できれば、マウス操作だけでもOKです。

MT4にはステップバイステップの補助となる機能が沢山あります。
以下にそのコマンドを記載するので、練習や検証に活用して下さい。

◆注意点
過去チャートを検証する際には、新しいローソク足を強制的に表示する「自動スクロール機能」をクリックして解除して下さい。
忘れると過去チャートに戻そうとしても、直ぐに最新のチャート画面に移動してしまいます。

チャートを進めたり戻したりできるコマンド一覧

ローソク足を1本ずつ進めるのはF12ですが、1本戻したい時には「Shift+F12」を押して下さい。

↓又は→を押すと、ローソク足約4本分チャートを進められます。
マウスホイールを上に回しても同様です。

↑又は←を押すと、ローソク足約4本分チャートを戻せます。
マウスホイールを下に回しても同様です。

PageUpで1画面分チャートを戻せて、PageDownで1画面分チャートを進められます。

Homeで表示可能な最古のローソク足に戻せて、Endで現在のローソク足に進められます。
※MT4では記憶しているローソク足に限度があるので、どこまでも戻せる訳ではありません。
また、インジケーターによっては最古に戻すと表示がバグる事もあります。

Enterを押すと日付指定で過去チャートに戻れます。※詳細は以下の解説をご覧ください。

MT4では、指定日時の過去チャートを表示させることができます。
例えばFXフレンズのトレード日誌を見て、自分でも同じように検証してみよう！と思った際に、わざわざ該当日時をチャートから探す必要はありません。

Enterキーを押すか、チャート左下にマウスカーソルを合わせてダブルクリックして下さい。

以下の画像のように入力ボックスが表示されるので、そこにチャートを見たい日時を入力します。

入力例：2018.12.7、2019.1.10 22:00(又は2019.1.10.22:00でもOK)

注意が必要なのは、全て半角で入力する点です。
日時だけではなく時刻も入力できますが、MT4に表記されている時刻である点も気をつけて下さい。

また、MT4ではメモリ消費の都合上、初期設定で記憶しているローソク足の数に限度があるので、10年前の日付を入れても無駄ですｗ
仮に10年前の日付を入力しても、表示できる範囲で最古のチャートが表示されるだけです。

記憶するローソク足の数を変更する際には、下記の記事を参考にして下さい。

2019.01.23

MT4の重さにも関わる最大バー数の設定とその意味

今回はMT4の動作の重さにも関わる「最大バー数」の設定とその意味を紹介します。 自分のMT4のバー数の設定は、オプションの「チャート」から確認できます。 キーボードの「Ctrl+O」でもオプション画面が開き...

以上のように、MT4ではチャートを自在に戻したり進めたりするコマンドがあるので、上手に活用すればトレードの練習が直ぐにできます。

FXフレンズで紹介しているトレード手法の検証にもステップ・バイ・ステップは役立ちますよ。

FXフレンズ管理人