エリオット波動とフィボナッチとの関係
エリオット波動を分析する際にフィボナッチ比率は有効です。
発案者のエリオット氏は当初フィボナッチとの関係性を見出していなかったようですが、その後、チャールズJ.コリンズによって注目されました。
トレーダーはフィボナッチ比率(38.2%、50%、61.8%、161.8%など)を使用して各波の長さや修正の深さ、延長などを予測することができ、エントリーや利確の目安となります。
それでは各波についてフィボナッチ比率との関係を解説します。
各波のフィボナッチ比率との関係
エリオット波動の難点はカウントです。
過去の波をカウントすることは容易ですが、形成中の波をカウントするのは慣れが必要ですし人によってカウントの方法も異なり、正解もありません。
そのためエリオット波動をトレードに使っても意味がないと言われますが、自分なりのカウント方法や各波を判断する基準が一定ならトレードに活かすこともできます。
そこで、今回は基準として移動平均線(90LWMA)を採用する方法をご紹介します。
第1波
1波ではフィボナッチ比率を使用せず、2波の分析に使用します。
1波はレンジ途中に発生することもあり、発生当初はレンジのなかの波として認識することも多く、見逃す可能性があります。
判断する基準としては、確定足で90LWMAをブレイクすることと下位足での5波動の形成です。
第2波
1波でブレイクしたとはいえ、多くのトレーダーは本格的なトレンド発生には懐疑的で1波での利益を逃さまいと早々な利確や逆張りを試すトレーダーによって大きく戻しやすいです。
そのため2波は1波の50%~61.8%と割と深く戻す傾向にあり、1波でブレイクした90LWMAを割ることもあります。
最小でも31.8%まで戻すことが多く、浅い戻りの場合は2波ではなく、まだ1波が継続中の可能性があります。
第3波
3波は推進波のなかで最短になることはなく、最低でも1波と同等になります。
3波が最長となる場合は、1波の161.8%まで伸びる傾向にあり、そのエリアが利確目安で反転したり、一時的な伸びの鈍化がみられます。
161.8%以上伸びる場合、次のターゲットとなるのが261.8%です。
また3波は判断基準として90LWMAを超えています。
第4波
トレンドが明確になった4波では多くのトレーダーが利益をあげており、逆トレンドを試すトレーダーよりも次の波である5波を期待してポジションを保有しているトレーダーも多く、3波に対して38.2%までの浅い戻りになりやすい傾向にあります。
よって、50%まで戻すことはあまりありませんが、判断基準として90LWMAを割ることも多いです。
前回の記事では2波の調整が深い場合、次の4波の調整は浅くなる傾向があり、その逆もあると解説しました。これを「オルタネーション」と言います。2波が戻りの深い価格調整に対し、4波は戻りが浅く時間を要する時間調整になりやすいと言われています。
そのため3波の終わりなのか、それとも一時的な伸びの調整なのか判断に迷いやすくなります。
第5波
5波は少なくとも1波の61.8%まで伸びる必要があります。また、3波が1波の161.8%以上伸びた場合、5波の伸びは1波と同等の伸びが期待できます。
もしくは5波が推進波で一番大きく伸びるパターンとして161.8%、もしくは261.8%まで伸びることもあります。
判断基準として5波で再び90LWMAをブレイクします。
まとめ
上記の各波動のフィボナッチ比率により1波が完成すれば、次の推進波の3波の伸びが予測でき3波の終了と共に5波の終焉も予測することができます。
各波の終了目安が分かれば、利益を伸ばしたり決済や逆張りエントリーなどにも使えます。
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