FXでのスリッページはコストの一部
FXでよく聞く言葉に「スリッページ」があります。
なんとなく「スリップ」に似ている感じがしますが、まったくの間違いではありません。
「スリッページ」は、ズレるという意味で、エントリーしたレートからトレーダーにとって不利な方向に離れて約定することです。
トレーダーのなかではズレるという表現よりも滑るという表現を使うのが一般的です。
ドル円で115円でロングエントリーボタンを押したはずが、スプレッドを加味しないとして115.10円での約定となった場合、10pipsのスリッページが発生したということです。
成行エントリーの他に逆指値注文でもスリッページは発生し、トレーダーにとっては不利な条件となりスプレッドと同様コストの一部です。ただスプレッドは予めエントリー前に確認することができますが、スリッページはエントリー後しか確認できないのが難点です。
しかもスリッページの幅は一定ではなく、相場状況である時間帯やブローカーによっ変化します。
スリッページが起こる原因
FXは相対取引です。
注文を出したとしても必ず約定するわけではありません。
ドル円を115円で買いたいと思っても115円で売ってくれる相手が居ないと売買は成立しません。
この状況で成行注文だとレートを指定していないわけですから表示されたタイミングでエントリーボタンを押したとしても、自分より先にエントリーしたトレーダーが先に約定し、115円の売り注文がなくなってしまえば、次の115円より高い売りレートで約定することになります。
成行注文とはコストやレートに関係なく、とにかく今すぐ約定を優先にしている方法ですからスリッページを受け入れることになります。
これらがスリッページの原因です。
スリッページが起こりやすくなる状況
トレードが活発な時間帯では買いも売りも注文数が多く、スリッページも発生しにくい状況となりますが、年末年始などの閑散期などトレード参加者が少ない状況ではスリッページが発生しやすくなります。またブローカーによってもスリッページの幅や頻度に差が出ます。
その他にも重要な経済指標発表時や〇〇ショックと言われる数年に一度の世界的な大きな出来事が起こればスリッページも大きくなります。
国内業者は要注意
国内業者の多くは低スプレッドを謳っています。
ドル円やユーロドルなどでは、スプレッドゼロを掲示している業者も多くなってきました。
スキャルピングなどではスプレッドは大きなコストとなるので国内業者を使う方も多いと思いますが、スプレッド以外にももう一つのコストであるスリッページも考慮しなければいけません。
実は国内業者は海外ブローカーに比べるとスリッページが発生しやすいと言われています。
酷い業者だと20pipsくらい不利な条件で約定するところもあり、業者によっては口座資金を増やしたところスリッページが頻繁に起こるようになったとの話もあります。
いくら国内業者でゼロスプレッドであったとしても、スリッページが1pips以上発生するようでは海外ブローカーとのコスト面で優位性は小さくなり、逆に海外ブローカーのレバレッジ面でのメリットの方が大きくなります。
これらのことから取引業者はスプレッドとスリッページとの両者で考えることが必要です。
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