テクニカル分析

グランビルの法則

グランビルの法則が使えない理由や真実を徹底解説

グランビルの法則はジョセフ・E・グランビルが考案して日本の出版社が投資法則と題名を変えて出版して日本で広く広まりました。

投資の王道、投資の原理原則と絶賛する人も多いのですがどうなのでしょうか?

グランビルの法則は世界中の投資家に知られていると思われていますが、実は世界ではほぼ無名です。

特に欧州では誰も知らない人だそうです。
驚く方も多いですがこれが実情となります。

グランビル法則と8つの法則

グランビルの法則には買いの4つの法則と売りの4つの法則があります。
過去チャートを見ると、そのようになっていると感じます。

しかし、実際に相場が動いている現在足の状況では、残念ながら明確なポイントが存在しないために、使う移動平均線の期間によって左右されます。
1本の移動平均線、ジョセフ・E・グランビルいうようなSMA200で勝率を維持できるほど甘いものでは無いと感じます。

買いポイント
下記のチャートでは、下げ相場での買いポイントはチャートに無いために記載していません。
初動は何回も繰り返しますので、細かいロスカットは多くあります。
最終的に価格は上がっていきましたが、現実的はサポレジや水平線を意識して明確なポイントがあるエントリーの方が良いです。

サポートレジスタンスは下記の記事をご覧ください。

グランビルの法則の買いポイント

最終的にチャートは下記のようになりました。
全く当てはまらない事に気づくはずです。

グランビルの法則のその後のチャート

結果的にグランビルの法則は知っておいても良いですが、当てはまらない法則と片付けています。

私が最初に投資の世界に入ったのは株でした。

その時に一番最初に覚えたのがグランビルの法則であり、正直あまり悪く書くことに抵抗があります。
しかし、現実的には投資の原則や本質ではなく、そうなる事もあるよ程度のものです。

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グランビルの法則の真実

ジョセフ・E・グランビルはハルバード金融ダイジェストのパフォーマンスでは、1年あたり20パーセント以上の損失を出し、なんと最下位だったそうです。

それが1年の結果であれば納得するのですが、25年に渡りほぼ最下位だった結果に目を向けるべきです。また、グランビルの法則が日本で翻訳されて出されていますが、本人は下記のように語っているそうです。

「ニューヨーク証券取引所のトイレで壁の模様が株価に見えた。
その壁の模様のシワが移動平均線に見えた。
株価が移動平均線を突き抜けているように見えたのを本にしたら売れるのではないかと考えた」

つまり、本や講演会での収入がジョセフ・E・グランビル氏の真実だったわけです。

遅行指標である移動平均線はアングル(角度)や上位足との比較などで使えるインジケーターにもなり得ます。また、20年以上の検証結果による大数の法則から、一定確率での価格との乖離を利用したトレード手法もあります。

※下記記事に記載しています

グランビルの法則は全く使えないとは言いませんが、他の手法を使用する時に少し頭の片隅に置いておく程度で良いと感じます。

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